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Tue Dec 2 04:00 PM
不動産運用の新サービス開始
バブルの崩壊以来一○年も経って、銀行がまだ不良債権問題を解決していない、と書生論者はその責任を追及するが、とんでもない誤解である。
大手銀行はすでに六八兆円の不良債権を赤字として処理してきた。
それでも不良債権が減らないのは、銀行が隠していたからではない。
不動産の暴落が止まらないから、新しい不良債権が次々に発生している基本的に、不動産相場の暴落を阻止しない限り、銀行の不良債権はなくならない。
かりに銀行が、取引先企業に迷惑を掛けないように不良債権を全額放棄したとしても、不動産相場が下がれば、必ず新たな不良債権が発生する。
そのうちにいかなる優良銀行も体力が消耗して倒産するだろう。
ちなみに、イギリスの名門インベストメントバンクであるベアリングブラザーズは、シンガポールで発生した不祥事で倒産したが、その損失はわずか一○○○億円であった。
世界一を誇るアメリカのシティバンクも、一九九一年に、自己資本が枯渇して、頭取がサウジアラビアに飛び、者割り当て増資を引き受けてもらって、ようやく虎口を凌いだことがある。
このときの自己資本不足はわずか三○○○億円であった。
現実を冷静に見れば、ハードランディング論がいたずらに銀行の不良債権を拡大再生産する、愚策中の愚策であることはすぐにわかる。
アメリカのアナリストが、日本の銀行の決断力の鈍さを責めるのは、日本とアメリカの金融システムの違いを知らないからである。
ところが、日本の書生論者もまた、日本とアメリカの金融システムの違いを知らずに、アメリカの「市場の論理」にしたがって、不良債権を即時に処理せよとヒステリックに叫んでいる。
不動産相場が暴落すればするほど、日本企業と日本人はますます貧乏になる。
銀行は体力を消耗して、国際競争力を失い、ついには倒産に追い込まれる。
倒産した銀行や生損保が、ダダであるいは持参金を付けて、次々に外国資本に買収されている。
さらに株式と不動産の暴落が続けば、株価が割安となった優良企業が外国資本に買収される。
欧米の銀行は目いっぱい期間利益を吐き出して高株価を追求する経営を行っているか株と不動産が暴落すれば、日本は根こそぎ外資に買収されるこれに比べて、六八兆円を償却した日本の大手銀行の体力がいかに健全で、国際的に傑出しているかを、書生論者は銘記するべきである。
政治家が金融政策の失敗によって発生したバブルのツケを、銀行の体力の強さにつけ込んで、無制限に押しつけるのは間違いである。
日本の不動産相場と株式相場は異常に安い。
異常に安いために銀行や生損保が欧米資本に買収された。
日本の金融機関は日本の主要都市の主要な場所に、長い歳月をかけて店舗網を構築した。
不動産相場が立ち直ればそこから巨大な含み資産が顕在化する。
そのとき彼らは日本の企業が蓄積した不動産や株式の含み益を切り売りし、買収資金を楽々と回収するだろう。
それを見て、日本人は財産を失い、晩年の保証を失い、ユダヤ資本にひざを屈したことにやっと気がついて、悔しい思いをするだろう。
何度も言うが、「市場の論理」は「ユダヤ資本の論理」であり、「勝者の論理」であり、「勝者に屈服した敗者の論理」である。
「市場の論理」を金科玉条とする書生論者は、ユダヤ資本に屈服し、進んで敗者となることを受け入れている。
日本を代表するソニーでも、時価総額は七兆円にすぎない。
時価総額四○兆円のアメリカのGEがその気になれば、簡単に買収されてしまう。
ソニーばかりか、トョタもホンダも、日本を代表する優良企業が、次々に外国資本に買収される可能性がある。
銀行がユダヤ資本の傘下に入るのは、単に時間の問題である。
日本人が営々として積み上げた四五○兆円の銀行預金が、銀行と一緒に、知らないうちにユダヤ資本の手に落ちてしまう。
二○○一年三月に、政府は新しい緊急経済対策を発表し、これに「デフレ対策」の見出しを冠した・政府はついに不況の原因が資産デフレにあり、資産デフレを解決しなければ、不況は克服できないことを、正確に認識したのである。
私が不動産相場の暴落を阻止せよと訴えてから、すでに八年が経過した。
この間、政府は財政投融資だけの不況対策に活路を求めてきたが、景気は好転せず、税収入が低迷したから、赤字国債が累計して四○○兆円に達した。
私の説く不況対策はシンプルで、不動産投信を認可して、不動産市場に民間の資金を導入するという一点に尽きる。
政府は不動産投信の認可に必要な法律を準備し、不動産投信が機能するための税制を改正するだけでよい。
新たに財政を出動させる必要はない。
日本の不動産相場は資金がなくて暴落したわけではない。
日本にはゼロ金利から脱出したい七○○兆円の預貯金がある。
その対極には、買い手不在で五%の超高利回りで投げ売りされている不動産がある。
マネーは本来ならば金利の高い方へ流れるが、そうならないのは、次のような制約があるからである。
に不動産相場の先安感、に不動産の単に、金融市場の利回りと不動産市場の利回りが極端にかい離した。
バブル時代には公定歩合が六%に高騰し、不動産の利回りはゼロに近かった。
現在は公定歩合がゼロで、不動産の利回りは五?一○%に達している。
両者の金利水準はまったく逆になり、まさに天と底が逆転している。
それでも現実には、投資家はさまざまな試行錯誤を経て、もっとも安全な預貯金に逃げ込んだのである。
不動産投信がよほどの魅力と信用を示さなければ、七○○兆円の預貯金を引きつけることはできない。
幸いにも、不動産投信は株式市場に上場するから、情報が伝わるスピードが早い。
高い利回りや変化する株価や不動産の売買情報が、マスメディアを通してリアルタイムで報道される。
初めは処女のごとく状況を見守っている投資家も、魅力溢れる条件を確認するにつれて、やがては脱兎のごとく買い付けるのではないだろうか。
魅力溢れる条件とは次の価の巨大さ、に苛酷な税制、に売りたいときに売れない、などである。
そこでもし、これらの制約を完全に取り除けば、マネーは必ず奔流となって不動産市場に流れ込む,もっとも、私の強気の予想は少数派で、現状では不動産投信は大した資金を集めることができないという弱気論の方が圧倒的多数派である。
なぜか。
政策の焦点が、デフレ対策に絞られてきた。
不動産投信がスタートすることによって、金融市場と不動産市場を直結する新しいバイパスが生まれる。
不動産投資を妨げていた税制も緩和に向かっている。
少なくとも不動産投信は決定的な税制緩和の優遇策を受けた。
現在は政治家もエコノミストもマスコミも総弱気で、ダメな理由ばかりを探している。
相場は多数意見よりも、意外性に対して反応する。
バイパスを通して流入する資金は、増加する一方で解約がない。
資金量の大小にかかわらず、必ず不動産を一方的に買い進む。
バイパスを通じる資金の流れが奔流となれば、不動産の需給関係は一変する。
弱気派の最大の根拠は、弱気の相場観である。
現実に過去一○年間、日本の不動産相場は年率一○%近いペースで下げ続けている。
たとえ利回りが一○%あっても、相場が二%下がれば、差し引きで一%のマイナスとなる。
利回りが高いのは先安感が強い証拠であり、保守的な資金を引きつける理由にはならない。
税制の障害がある。
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